研究課題/領域番号 |
19K11280
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
河口 朝子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (60555473)
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研究分担者 |
石川 美智 活水女子大学, 看護学部, 准教授 (40638706)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ハンセン病回復者 / らい予防法 / セルフ・スティグマ / ケアプログラム / 隔離 |
研究実績の概要 |
ハンセン病回復者は、らい予防法により隔離された生活を長期間強いられた。そのことにより自身に存在するセルフ・スティグマとして、「うつすので嫌われる」など、心に深く刻み込まれたスティグマを有していることが先の研究で明らかになった。ハンセン病回復者の中には、スティグマを想起する出来事への行為を抑制し、他者との関係性の回避を図った日常生活を過ごしていることが推察された。 そこで、当事者同士が語り合うことにより、自らの行為の抑制を解消し、セルフ・スティグマの低減を図ることが重要だと考えた。本研究の目的は、ハンセン病回復者のセルフ・スティグマの低減に向けたケアプログラムを作成し、介入・評価することである。昨年度、ケアプログラムを作成し、1グループ目の研究協力者に介入・評価を行った。 今年度は、2グループ目に、ハンセン病回復者のセルフ・スティグマ低減に向けたケアプログラムの実施に対して、研究協力者の内諾を得て、ケア前の調査を5名に行った。介入開始段階になり、新型コロナウイルス感染症の影響にて介入延期となった。その結果、介入施設への立ち入りが禁止となったため介入の実施ができなかった。 介入施設の看護・介護職員を対象にハンセン病回復者のセルフ・スティグマ低減に向けたケアプログラムの内容と、1グループ目の実施・結果の報告をWebにて行った。また、日常ケア時における課題について提示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、介入施設において、外部者の立ち入り禁止の通達があり、遠隔での運営など模索したが実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、2グループ目に対して、ハンセン病回復者のセルフ・スティグマ低減に向けたケアプログラムの実施(第1回~第5回)と評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響により、介入施設において、外部者の立ち入り禁止の通達があり、遠隔での運営など模索したが介入研究が実施できなかった。
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