研究課題/領域番号 |
19K11291
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
山中 富 福岡看護大学, 看護学部, 助手 (30818521)
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研究分担者 |
宮園 真美 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (10432907)
角森 輝美 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20807101)
森中 惠子 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (40592978)
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (90767443)
宮坂 啓子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (40524814)
松尾 里香 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (90455072)
寒水 章納 福岡看護大学, 看護学部, 助教 (70780261)
晴佐久 悟 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (10330961)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 訪問看護師 / 口腔ケア / 口腔アセスメント / 口腔アセスメントツール |
研究実績の概要 |
本研究は、訪問看護師が短時間で口腔状態を評価でき、口腔ケアに繋がるようなアセスメントツールを開発し、口腔ケア実践率を向上させることを目的としている。 本年度は、前年度に調査した「訪問看護師の口腔アセスメント・口腔ケアの現状とニーズ調査」の結果を分析し、論文発表した。訪問看護師の口腔アセスメントの現状とニーズ調査結果より、訪問看護師による口腔アセスメントを実施する要因は「口腔アセスメントツールに利用(r=0.153,p=0.028)」「歯科医師への相談(r=0.346,p<0.001)」「歯科衛生士への相談(r=0.279,p<0.001)」が明らかになった(訪問看護師の口腔アセスメント実施状況と関連要因の検討,日本口腔衛生学会誌)。訪問看護師の口腔ケアの現状とニーズ調査結果より、訪問看護師による口腔ケア実践の関連要因は「口腔アセスメント実施(β=0.541,p<0.001)」「舌ブラシを使用(β=0.201,p<0.001)」「訪問看護ステーションに理学療法士が従事している(β=3.246,p=0.001)」「訪問看護師の年齢(β=0.147,p=0.004)」が示唆された(Oral Care Practice by Visiting Nurses in Japan(日本における訪問看護師の口腔ケア実践),Nursing Practice and Health Care)。 「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツール」は「訪問看護師の口腔アセスメント・口腔ケアの現状とニーズ調査」の結果を基にして、研究分担者とともに協議を重ね開発した。「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの評価」は、調査を実施直前に新型コロナウイルス(COVID-19) 感染が蔓延したため、調査を自粛し延期している。現在「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツール活用した訪問看護師の口腔ケア・口腔アセスメント実践向上の検証」のための介入調査を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大予防措置のため、「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの信頼性・妥当性を検証」に関しては調査準備段階であったが、調査を自粛し延期しており、COVID-19のパンデミック収束後に調査する計画であるが、COVID-19収束時期がよめない状況にある。「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの評価」のための介入調査は、COVID-19感染予防に細心の注意を払い進めていく必要があるため、やや遅れていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、COVID-19感染予防に細心の注意を払い「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの評価」のための介入調査を行う。また、新型コロナウイルス(COVID-19) のパンデミック収束状況を踏まえて、「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの信頼性・妥当性の検証」を行う。 「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの信頼性・妥当性の検証」は、研究対象者と調査日程を調整し実施する。 「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツールの評価」は、訪問看護師が「口腔ケア・ハンディ・アセスメントツール」を導入し、口腔ケア実施率の向上を検証することを目的として、実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス(COVID-19) 感染が蔓延し、世界的パンデミックとなったため、調査を自粛した。新型コロナウイルス(COVID-19) のパンデミック収束状況を踏まえて、調査を行うための調査研究費として、次年度使用額としている。
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