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2019 年度 実施状況報告書

権利ベースのアプローチに基づく認知症支援の住民研修プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K11293
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

小川 まどか  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90626532)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード認知症 / 支援の担い手 / フォーカス・グループ・ディスカッション / PANEL原則 / 研修プログラム
研究実績の概要

「認知症とともに暮らせる社会」(Dementia Friendly Communities)に向けた取り組みにおいて、地域における認知症支援の担い手の育成が求められている。尊厳ある地域生活を営むことは誰もが持つ権利であるが、高齢者の単独世帯や高齢の夫婦のみ世帯はますます増加しており、特に認知症高齢者では、そのような権利が阻まれてしまうリスクが高まっている。そこで、本研究課題は、権利についてよく理解している地域の認知症支援の担い手を育成するための研修プログラムを開発することを主な目的としている。
2019年度は、2点について実施した。第1に、同時並行的に実施している事業とあわせて、住民向け研修を3回行った。認知症とともに暮らせる地域づくりに関連するさまざまな立場の人にプレゼンターを依頼し、「住み慣れた地域で暮らし続けるための支援における療養相談室の役割」「空き家を活用した居場所づくり」「誰に相談してよいか、わからないをなくす」をテーマとして話題提供があり、地域住民から毎回約30名の参加を得た。第2に、地域で起こり得る認知症をもつ本人や家族の権利が侵害されている場面を具体的に収集するために行うフォーカス・グループ・ディスカッションのテーマ設定の検討を行った。ディスカッションは、フレームワークとしてPANEL原則を採用したもので、テーマは引き続き検討する必要があるが、今後、上記研修参加者に協力依頼をしたうえでフォーカス・グループ・ディスカッションの実施を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年度中にフォーカス・グループ・ディスカッションを実施する予定であったが、ディスカッションのテーマ設定に難渋したため、実施ができなかった。

今後の研究の推進方策

認知症をもつ本人や家族の権利が侵害されている具体例とその対応を収集するにあたり、インタビューやフォーカス・グループ・ディスカッションの方法を採用することを予定している。テーマを柔軟に設定し、本格実施に進めたい。
ただし、本報告時点では、直接の対面での実施には警戒が必要な状況であり、並行して感染症対策が伴う方法も検討していく。

次年度使用額が生じた理由

実施計画の遅れのためフォーカスグループディスカッションを実施できなかったことから、人件費・謝金の支出がなかったため繰越金が生じた。次年度は、円滑な研究の実施により2020年度分と合わせての支出となる予定である。加えて、保有していたノートパソコンのOSがWindows7でサポートが終了したため使用に耐えられないので、新規ノートパソコンの購入を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 大都市の大規模集合住宅地に認知症支援のための地域拠点をつくる-Dementia Friendly Communities創出に向けての高島平ココからステーションの取り組み-2020

    • 著者名/発表者名
      杉山美香,岡村毅,小川まどか,宮前史子,枝広あや子,宇良千秋,稲垣宏樹,釘宮由紀子,岡村睦子,森倉三男,見城澄子,佐久間尚子,粟田主一
    • 雑誌名

      日本認知症ケア学会誌

      巻: 8 ページ: 847-854

    • 査読あり
  • [学会発表] 権利ベースのアプローチによる認知症支援の担い手育成の効果の検証2019

    • 著者名/発表者名
      小川まどか,稲垣宏樹,宇良千秋,杉山美香,宮前史子,岡村毅,枝広あや子,釘宮由紀子,森倉三男,岡村睦子,粟田主一
    • 学会等名
      第34回日本老年精神医学会

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公開日: 2021-01-27  

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