研究課題/領域番号 |
19K11317
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (20734750)
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研究分担者 |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20451445)
境 信哉 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (30299804)
数又 研 北海道大学, 大学病院, 講師 (60634144)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | もやもや病 / 認知リハビリテーション / トレーニング効果 / resting-state fMRI / computer-based training / 健常者 |
研究実績の概要 |
今年度は研究実施計画書の通り、健常者におけるトレーニングの効果を行動学的変化より検証した研究、またその結果に基づいて実施した脳機能評価としてのresting-state fMRIおよび脳構造評価としてのdiffusion imagingを用いて脳の可塑的変化を評価した研究の論文を執筆し、現在投稿中である。 この論文は前年度の報告に加え、diffusion imagingによる脳構造変化の抽出、またこの構造的変化に基づくresting-state fMRIの追加解析を行った。結果として、認知機能に関連する皮質領域、小脳を中心とした領域にトレーニング由来の構造的変化が生じたことが推察された。特に構造的変化が生じたと推察される右頭頂葉皮質領域、またこの領域を中心とするFrontoparietal network、小脳虫部が認知機能トレーニングに伴う神経可塑的変化に関連している可能性を示唆したものである。
もやもや病患者のリクルートは、コロナ禍の影響により滞っていたが、現在はリクルートを開始することができている。現在は研究分担者とリクルートについての会議を開催し、できる限り早期に目標症例数を達成できるよう連携を強化することで合意を得ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
もやもや病患者のリクルートがやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
北大病院の脳外科、リハビリテーショ科との連携を強化し、症例のリクルートを円滑に行えるよう努力する。出来る限り早期に目標症例数に到達できるよう、状況に応じて高頻度に進捗報告、または症例リクルートについてのミーティングを開催する。
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次年度使用額が生じた理由 |
この差額トレーニングシステムの整備費用、対象者への謝金、MRI使用料、および英文校正費用などで使用する予定である。
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