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2019 年度 実施状況報告書

心不全患者の在宅心臓リハビリテーションにおける革新的遠隔医療システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K11340
研究機関筑波大学

研究代表者

呉 龍梅  筑波大学, 附属病院, 病院講師 (60793528)

研究分担者 佐藤 明  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30528469)
小池 朗  筑波大学, 医学医療系, 教授 (60234655)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード慢性心不全 / 在宅心リハ / LAVITA
研究実績の概要

近年心不全患者数の爆発的増加が世界的に見られ、「心不全のパンデミック」時代が到来する。心不全における最大の問題は、再入院率が非常に高く、心不全で入院した患者の約26%が 1年以内に心不全の増悪をきたし、再入院を余儀なくされるとの報告もみられる。こうした背景において、最近循環器領域において極めて注目されている治療の1つが運動療法を主体として心臓リハビリテーション(心リハ)である。しかし、2016年度循環器疾患・糖尿病など生活習慣病対策実用化研究事業における「慢性心不全患者に対する多職種介入を伴う外来・在宅リハビリの臨床的効果と医療経済的効果を調べる研究」によれば、入院患者に対する退院後の外来での心臓リハビリの実施率が7%に止まっている。その原因は、患者側の病院へのアクセスが問題である。LAVITAは情報通信技術(Information and Communication Technology;ICT)を利用して患者が自宅で測定したデータ(体重、血圧、脈拍、SpO2、体温)を自動送信し、リアルタイムに担当医と情報を共有することが可能である。我々は慢性心不全患者を対象にLAVITAを利用して在宅心リハを実施し、LAVITAの安全性と利用可能性をパイロット研究で検証した。LAVITAを利用することにより在宅心リハの実施率は(週3日以上)100%で、心不全増悪を含め有害事象は認めなかった。以上より、慢性心不全患者の在宅心リハにおけるLAVITAの実用性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究結果が順調に得られており、研究はおおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

慢性心不全患者の在宅心リハにおける有効性と安全性を外来通院心リハと比較検証する。

次年度使用額が生じた理由

慢性心不全患者の在宅心リハにおけるLAVTIAの有効性と安全性を今年度後半に実施予定だったが、コロナの影響で外来心リハを縮小して行ったため、予定した金額を次年度に使用するため、次年度使用額が生じた。

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公開日: 2021-01-27  

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