歩行訓練システムの実用化によって,骨折術後患者,脳血管障害後遺症患者などの歩行機能回復が効果的に行えることが期待できる。人口の高齢化に伴い,これらの患者・障害者は今後も増えると予想され,社会の活性を失わないためにも,できるだけ多くの方が自分の足で歩くことで,有意義な人生を歩めるようにする必要がある。また,身体リハビリテーションにおいて,機器の有効利用により,療法士や介護士の負担を減らし,より効果的なリハビリテーションを実現できると考える。学術的にも,歩行運動の計測や解析に有効な手法の開発などの一助となる成果を提供できると考えている。
|