我々は、Parkinson's disease (PD)の歩行障害を、脳内ネットワーク同期調整として介入するという発想で新規ニューロモジュレーション機器の開発を行った。踵センサにより歩行と同期させたパターン直流刺激を歩行関連ネットワークの一部である脳領域に与えることで患者個々人の歩行リズムを最適化し、PDの歩行障害を改善させるものである。我々は、既にプロトタイプを用いた特定臨床研究として22症例に適用し、すくみ足、小股歩行などのPDの歩行障害が改善することを報告した。結果は、現在、Annals of Neurologyに投稿中である。
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