医療・介護の現場では、生命維持や生活支援を目的とした様々な摂食嚥下リハ訓練が行なわれているが、それらの効果は主観的および定性的に評価されることが多い。しかし、各々の患者に適した訓練の質的・量的負荷や時間・頻度などを選択し、効果的かつ効率的な摂食嚥下リハ訓練を実施するためには、科学的根拠に基づいた客観的かつ定量的な評価が不可欠と考えられる。 本研究は、fNIRSとアイトラッキングという非侵襲的手法を用いることにより情動を客観的かつ定量的に評価できる可能性を示唆した。このことは高齢者、認知症患者や摂食嚥下障害者の健康寿命の延伸およびQOL向上に寄与する新たな摂食嚥下リハの評価・手法へとつながる。
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