研究実績の概要 |
progress rate 導入:progress rateは1回介入当たりの機能回復度合いの指数として定義した(Δ各種上肢機能評価scores/session)。統計解析は、Mann-Whitney U testを SPSS ver. 26で行った。P<0.05を統計的に優位と判定した。さらに効果量effect size (r 値)を算出した(r = Z/√N: N = 総被験者数)。 r値は0.1, 0.3, 0.5 でそれぞれ効果量small, moderate, large sizeと判定された。暫定結果:NMES+SC群8名(男:女=2:6; 年齢平均71.0歳±13.8)、SC群9名(男:女=5:4; 年齢平均72.3歳±10.7)であった。NMES群とSC群との統計的差異はそれぞれ認められなかった。介入開始時期は、発症後7日、9.2日で、統計学的に有意な差は認められなかった。介入session数はpreconditioning群のほうが外見上少なかった。NMES群平均10.87回(±5.2)、SC群平均16.5回(±9.6)であり、NMES群とSC群との間で有意な差はなかった。介入前評価のFMA-UE scoreはNMES群20.25(±12.3)、SC群 19.0(±11.9)であった。SC群との群間比較ではNMES群 (p = 0.88)と有意な差は認めなかった。介入後評価ではNMES群 42.0(± 7.1)、SC群 36.5(± 11.3)であった。統計学的には、NMES群とSC群の比較 (p = 0.28)は有意ではなかった。しかし、progress rateではNMES群とSC群の比較 (Z = 2.07, p = 0.036, r = 0.50)に統計学的有意差を認めた。効果量rもlarge size (≧ 0.5)であった。
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