研究実績の概要 |
本研究は、血液透析患者に対する身体機能管理システムの効果を多施設で検証する計画を立て現在実行中である。しかし、2年間にも及ぶ新型コロナウィルス感染症拡大(COVID-19 pandemic)防止のための対策(外出制限等)の影響によって、本研究のアウトカムである身体機能や身体活動量ならびにADL等にも大きな影響でているため、結果の分析ができない状況にある。そこで2020年度と同様に現存するデータ(2019年度までのデータ)から、本研究の求める結果(目的)に関連付ける内容を論文にまとめ投稿した。さらに、COVID-19 pandemic宣言に伴う対策が血液透析患者の身体活動量、身体機能および精神機能(抑うつ症状)に及ぼす影響を捉える目的で、COVID-19 pandemic前後で縦断研究を行った。これらの論文の投稿の結果、8つの論文がアクセプトされている。 なお、アクセプトされた8つの論文のうち、下記の論文は、COVID-19 pandemic宣言前後の抑うつ症状の変化を捉えた論文であるが、抑うつ症状への悪影響はみられず、本研究の身体機能評価システムの効果の一部を検証できたと考えている。
Uchida J, Yoshikoshi S, Nakajima T, Fukuzaki N, Suzuki Y, Yamamoto S, Imamura K, Harada M, Matsunaga Y, Matsunaga A. Impact of the COVID-19 pandemic on depressive symptoms in Japanese patients undergoing hemodialysis. J Nephrol. 2022 Jan;35(1):371-373.
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