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2023 年度 研究成果報告書

痛み知覚および運動による鎮痛効果に対する腸内細菌叢と摂取栄養素の影響

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11376
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関名古屋学院大学

研究代表者

城 由起子  名古屋学院大学, リハビリテーション学部, 教授 (30440663)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード腸内細菌 / 痛覚感受性 / 性差
研究成果の概要

腸内細菌層(GM)の組成と痛みの感受性の関係を健常者を対象に調べた。男性ではバクテロイデス門が少なくファミキューテス門を多く保菌している方が痛みの感受性が低かった。一方、女性ではGMの多様性が高いほど痛みの感受性が低く、GM保菌率と痛みの関係性は明らかではなかった。また、健常者においては痛み知覚、摂取栄養素、GM組成の3者の関係性は明らかにならなかった。運動による鎮痛(EIH)とGM組成の関係では、運動により酪酸産生菌、ビフィズス菌の保菌率が減少した人は、EIHが生じやすい可能性が示唆された。また、運動介入前のアクティノバクテリア門の保菌率が低い人はEIH効果が得られやすい可能性が示唆された。

自由記述の分野

疼痛

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から、痛みの感受性にも腸内細菌叢の組成が関与していることが明らかとなった。またその関係は性別で異なっていた。さらに、運動による鎮痛効果にも腸内細菌の組成が影響している可能性が示唆された。このことから、痛みの治療や予防において腸内環境の改善や正常化が有効である可能性が考えられる。また、これらの関係において性差を配慮する必要性が示された点はとても興味深い。

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公開日: 2025-01-30  

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