研究課題/領域番号 |
19K11409
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
貴田岡 亜希 東北大学, 大学病院, 医員 (40734265)
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研究分担者 |
佐々木 啓一 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30178644)
金高 弘恭 東北大学, 歯学研究科, 教授 (50292222)
猪狩 和子 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (90125493)
長沼 由泰 東北大学, 大学病院, 医員 (90800996)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | モーションキャプチャ |
研究実績の概要 |
本研究では、口腔顔面領域のモーションキャプチャ技術を利用し、摂食時の動画撮影のみで摂食嚥下機能の外部観察評価を簡便に、客観的に行うシステムを開発する。 さらに、その信頼性の確認と適切な解析点、解析内容の選定のため、赤外線反射マーカーを用いた3次元モーションキャプチャシステムによる解析を行い、特徴点抽出による動画解析結果と照合する。これらを正常者・摂食嚥下機能障害者について行うことで、現行の主観的な外部観察評価の観点を客観的に表現しうる解析点、評価指標を決定する。 本年度は、東北大学歯学研究科倫理委員会による承認を受けた後、健常成人被験者を用いて、モーションキャプチャカメラによる計測方法の検討を行った。顔面のどの部位を固定点と設定すると、摂食動作・嚥下動作を精度よくトラッキングが行えるのかを検索するために、被験者の顔面に赤外線反射マーカーを貼付した状態で食品を自由摂取させたデータを収集した。モーションキャプチャカメラはOptiTrack V120:Trio (30万画素120Hz、3台一体型)(アキュイティー株式会社製)を使用し、直径3ミリの半球状赤外線反射マーカーを顔面に貼付し、食品を自由摂取させ撮影を行った。固定点は額中央、鼻根、上口唇中央、下口唇中央、左右口角、オトガイ、喉頭とし8点とした。自由摂取する食品は、ヨーグルト、グミ、せんべいを選択した。引き続き、撮影の際に基準となる固定点の選択、食品の種類や摂取方法について検討を重ねている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
東北大学歯学研究科倫理委員会に倫理申請し承認を受けたが、新型コロナウイルス流行の影響により、予定していた進捗状況より大幅に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
感染対策をおこない、引き続き、被験者を用いた摂食嚥下時の口唇・下顎運動の解析(個人間・食品間で比較検討、特徴点抽出法による摂食動作・咀嚼動作認識の妥当性の検証)を行い研究の遂行に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の流行により、計画通りの使用ができなかった。今後は、研究を遂行し、計画通りの予算執行に努める。
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