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2022 年度 研究成果報告書

上肢運動シナジーに基づいた神経学的根拠のある上肢運動の治療のための探索的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11416
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

車谷 洋  広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (00335647)

研究分担者 砂川 融  広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (40335675)
小池 康晴  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (10302978)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード上肢運動 / シナジー / 関節運動 / 協調運動 / 日常生活動作 / 筋活動 / 障害手
研究成果の概要

人では多くの関節運動を「シナジー」という「まとまり」で単純化して制御していると考えられている.本研究では,到達動作と日常生活動作の手指から肩甲帯まで上肢全体の運動時のシナジーと障害手のシナジーを調査した.到達動作および日常生活動作とも,上肢全体の運動時には肩甲帯,肩関節,肘関節,手指関節にまとまるシナジーがあり,各関節ごとの協調運動パターンで上肢の運動を制御していることが分かった.障害手の症例では,シナジーは健常成人とは異なり,関節間協調性に障害特性が反映されること,シナジーで関節間協調性の回復が捉えられることが分かった.

自由記述の分野

リハビリテーション科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

手指関節,手関節,肘関節,肩関節,肩甲骨と上肢全体の関節運動を対象にシナジーを調べた研究はなく,本研究から関節ごとにまとまるシナジーで制御されていることが分かった.これは学術的にも新たな知見であり,障害上肢のリハビリテーションだけでなく,人の腕のように動くロボット開発にも役立つ知見であると考えられる.
障害手のシナジーの知見は,シナジーに障害特性が現れることや,シナジーにより関節間協調性の回復を捉えることが可能であることを示し,障害特有のシナジーへの介入方法や新たな障害手の評価方法の開発により,リハビリテーション技術の発展に貢献すると考えられる.

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公開日: 2024-01-30  

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