研究課題/領域番号 |
19K11417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
宮崎 英一 香川大学, 教育学部, 教授 (30253248)
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研究分担者 |
坂井 聡 香川大学, 教育学部, 教授 (90403766)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 障害者支援 / 重度重複障害児 / モーションパターン / ディープラーニング / ICT |
研究成果の概要 |
複数の障害を併せ持つ重度重複障害児とのコミュニケーションは、長年の経験を積んだ支援者でも困難な場合が多い。そこで事前に重度重複障害児とのやり取りをWEBカメラで撮影し、行動パターンからディープラーニングを用いて意思性判別を行うコミュニケーション支援インタフェースを構築した。ディープラーニングを用いる事で判別困難であった特徴量抽出の可能性をもたらし、経験の浅い支援者にも意図性判別の手掛かりを与えた。この周囲の理解が障害児自身の持つコミュニケーション能力の可能性に気づきを与え、これがコミュニケーションを自発的に促し、学校や家庭での日常生活の質的向上の可能性をもたらした。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション科学関連
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重度重複障害児は、発声や発音に重い障害があり、筆記などの表現手段も利用できないことが多く、周囲に自分の意志や要求の伝達が困難であった。その結果、受動的なコミュニケーションが主となり、根本的なコミュニケショーション能力不足を招いていた。これが重度重複障害児の学習や精神的な発達を妨げており、意思を表出できるコミュニケーション方法の開発が教育現場だけに止まらず、多くの生活の場面において望まれていた。 本研究では意図性判別の支援可能な入力インタフェースを開発し、重度重複障害児に自身が潜在的に持っているコミュニケーション能力に気づきを与え、日常生活において受動的態度から能動的態度を涵養する可能性を導いた。
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