研究課題/領域番号 |
19K11429
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 (2020-2021) 藤田医科大学 (2019) |
研究代表者 |
青柳 陽一郎 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (30286661)
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研究分担者 |
加賀谷 斉 藤田医科大学, 医学部, 教授 (40282181)
稲本 陽子 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (70612547)
谷口 裕重 朝日大学, 歯学部, 准教授 (80529636)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高解像度マノメトリー / 食道 / 嚥下反射 |
研究成果の概要 |
食道内への液体注入による嚥下反射誘発を用いた嚥下障害治療の開発を行うことを目的に、健常者で最も効果的に嚥下反射を誘発する最適条件を検討した。結果は、食道下部よりも上部で、注入量は3mlよりも10mlで、注入速度は3ml/secよりも10ml/secで最も効果的な嚥下反射が誘発された。 また高解像度マノメトリーを用いて、舌保持嚥下(舌を口唇より前に出して行う嚥下)の効果を解析し、上・中咽頭での収縮力増加が得られることが示された。 さらに、新型コロナウイルス感染症に起因した嚥下障害症例の解析を行い、舌咽・迷走神経障害による咽頭内圧の低下、咽頭感覚の低下が嚥下障害の原因であると示唆された。
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自由記述の分野 |
リハビリテーション医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食道の部位、注入量・速度により嚥下反射誘発の起こりやすさに違いがみられたことは、上喉頭神経内枝、反回神経、迷走神経食道枝の分布と受容体の感受性を反映しているものと思われた。今後は嚥下障害患者の解析を検討している。 高解像度マノメトリーが嚥下障害の生理学的病態、嚥下訓練法の生理学的現象を客観的に捉えられることがわかってきた。嚥下障害患者の治療指向的な評価手段として、高解像度マノメトリーの臨床展開が期待される。
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