研究課題/領域番号 |
19K11441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
西田 裕一郎 佐賀大学, 医学部, 講師 (50530185)
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研究分担者 |
田中 恵太郎 佐賀大学, 医学部, 教授 (50217022)
原 めぐみ 佐賀大学, 医学部, 准教授 (90336115)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 身体活動 |
研究成果の概要 |
血中NT-proBNP濃度の高値は、死亡リスクの増加と関連する。佐賀J-MICCスタディの参加者を対象として、加速度計で評価した身体活動と血中NT-proBNP濃度の横断的解析を行った結果、男性では座位行動60分から中高強度活動60分への置き換えにより、NT-proBNPが23%低下するとの結果が得られた。また、飲酒がない/少ない男性よりも多い(23 g/日以上)男性で、その置き換え効果がより明確に認められた。結論として、男性では座位行動から中高強度活動への置き換えにより、血中NT-proBNPが低下する可能性が示唆された。また、その置き換え効果が飲酒状況により修飾される可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
分子疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より、男性において、座位行動(座っている時間)を中高強度活動(歩行レベル以上)に置き換えることにより、血中NT-proBNP濃度が減少する可能性が明らかになった。この負の関連は、歩行レベル未満の低強度活動では見られておらず、中高強度活動の重要性が示唆された。また、飲酒量の多い男性において、血中NT-proBNP濃度を低下させる座位行動から中高強度活動への置き換え効果がより明確に認められた。この結果より、血中NT-proBNP濃度を減少させる中高強度活動のベネフィットが、様々な疾患の発症リスクを上昇させる飲酒習慣がある男性において特に大きい可能性が示唆された。
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