本申請課題は,短期間のエアロビックトレーニングにおける負荷の与え方が,心拍変動および身体パフォーマンスに与える影響を,トレーニング負荷との関連から明らかにしたものである。戦略的ピリオダイゼーションの考え方に従い,トレーニングプログラムは,5週間で負荷を増減させた。介入期間中に,外的および内的負荷,副交感神経活動の指標となるLnRMSSDおよび有酸素性作業能力をそれぞれ定量した。その結果,有酸素性作業能力およびLnRMSSDの変動の適応は,外的負荷よりも内的負荷と関連した。一方で,LnRMSSDの変動は,有酸素性作業能力の適応と関連しなかった。
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