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2021 年度 実施状況報告書

血栓形成関連因子の変動からみた運動強度閾値の季節・日内変動

研究課題

研究課題/領域番号 19K11444
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

石指 宏通  奈良県立医科大学, 医学部, 教育教授 (50260807)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード運動 / 季節変動 / 日内変動 / VWF / ADAMTS13
研究実績の概要

本年度は若年成人(男子大学生)9名を対象に、冬季(1月)の7時30分(AM)と18時(PM)に55%VO2max下のランニング運動を負荷し、その前後の血栓形成関連因子(VWFとADAMTS13)の変動から冬季の日内変動について検討を行った。
その結果、運動前後にみられた血栓形成関連因子の変動はAMとPMに統計的有意差は認められなかった。しかしながら、運動前のVWF活性はAMで高く(AM vs PM:120.3% vs 111.4%)、血栓傾向の指標となるVWFとADAMTS13の比(V/A)は、運動前後ともAMで高く、特に運動後に顕著であった(AM vs PM:1.29 vs 1.13)。
この結果は冬季のAMは安静時レベルでVWFが高値を示したことが影響し、ADAMTS13の消耗性低下が早期に出現することにより、VWFとADAMTS13のバランスを「向」血栓側に崩す要因になったと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初は夏季(7・8月)と冬季(1・2月)に季節変動と日内変動(AM7:30 とPM6:00)を検討する予定で計画していたが、いずれの時期も国内でのCOVID-19感染者拡大時期と重なり、大学から感染防止対策としてスポーツ活動の自粛要請が出されたこともあり、被験者の安全面を考慮して、夏季実験と冬季実験の一部を延期することとなった。

今後の研究の推進方策

2021年度に延期となった夏季実験、および冬季実験の一部の実験について、本学のCOVID-19対策本部会議ならびに倫理委員会と協議しながら、十分な安全対策を図り、被験者の同意を得たうえで、実験を行う予定である。また、若年成人で得られた結果をもとに運動習慣のある中高年者を対象に老化の影響についても検討を加えていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2021年度に予定していた夏季実験と冬季実験の一部が実施できなかったため、2022年度に実施する。また、若年成人で得られた結果をもとに運動習慣のある中高年者を対象に老化の影響についても検討を加えていく予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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