研究課題/領域番号 |
19K11446
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
黒木 薫 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (10550189)
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研究分担者 |
矢部 裕 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00803016)
永富 良一 東北大学, 医工学研究科, 教授 (20208028)
水野 康 東北福祉大学, 教育学部, 教授 (40261789)
土谷 昌広 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (60372322) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | スポーツ外傷 / パフォーマンス / スクリーンタイム |
研究実績の概要 |
2020年度、投手29名を対象とし、投球速度と身体機能との関連を検討した。身体機能として、体幹屈曲・伸展筋力、股関節股関節屈曲・伸展・外転・内転筋力、膝関節屈曲・伸展筋力との関連を検討した。投球速度と関連があったのは、体幹屈曲筋力と軸脚股関節伸展・内転・外転およびステップ脚股関節屈曲・伸展であり、膝関節の筋力との関連は認められなかった 2021年度、投手27名(サイドスロー、アンダースローを除く)を対象とし、投球速度と身体機能(股関節筋力)との関連を検討した。先行研究より、軸脚股関節伸展、内転トルクが骨盤体幹を回転させると報告されており、2020年度に計測した股関節筋力に股関節内転+伸展方向の筋力を追加して検討した。投球速度と関連が認められたのは、軸脚股関節屈曲,伸展,内転+伸展筋力、およびステップ脚股関節屈曲であった。投球動作は下肢からの連動として骨盤・体幹を捻転させる動作が求められるが、軸脚股関節伸展筋力とともに、追加した股関節内転+伸展方向の筋力が骨盤・体幹を捻転させる動作に関与していることが考えられた。 2022年度、投手26名を対象とし、投球速度と身体機能(股関節自動運動角度)との関連について調査することを目的として測定を行った。 我々は、スクリーンタイムの増加による睡眠障害がスポーツ外傷・障害に影響すると仮説を立てている。 2020年度~2023年度にかけて新型コロナウイルスの影響により、対象としているチームの活動が休止となるなど、ベースラインとしての外傷・障害調査、睡眠の量や質、睡眠障害に関する調査が実施できていない。2024年度は、外傷・障害調査、睡眠の量や質、睡眠障害に関する調査を加え、パフォーマンスの低下から外傷・障害の発生に関する要因分析を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染の影響による、対象とするチームの活動の休止等により、外傷障害調査、選手の睡眠量や質、スクリーンタイムなどのベースラインの調査が実施できていない。現状は、コロナ前と同様の活動は再開されており、2024年度に調査を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
現状にて、外傷障害調査、選手の睡眠量や質、スクリーンタイムなどの調査が実施できていないため、縦断調査が困難となっている。2024年度に外傷障害調査、選手の睡眠量や質、スクリーンタイムの調査をアンケート形式にて実施し、パフォーマンス、外傷障害との関連を横断的に検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた調査・測定が実施できていなかったこと、予定していた学会発表、論文投稿等が実施できなかったため、次年度使用額が生じた。2024年度に調査・測定を実施し、調査・測定ための消耗品費、学会発表の旅費や論文投稿費として使用する計画である
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