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2020 年度 実施状況報告書

サッカー中の心拍出量の測定とGPS位置情報で測定した試合中の走能力との関連の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K11447
研究機関十文字学園女子大学

研究代表者

松本 晃裕  十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (70323574)

研究分担者 福田 平  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (10648116)
長浜 尚史  亜細亜大学, 経済学部, 教授 (40172548)
石山 隆之  十文字学園女子大学, 人間生活学部, 教授 (90710583)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードGPS位置情報システム / 心拍出量 / 最大酸素摂取量
研究実績の概要

アスリートにおいて、トレッドミル走中や自転車エルゴによる運動負荷中の心拍出量の測定については少数の報告があるのみであるので、運動中やスポーツ競技中の心拍出量と1回拍出量の動態についての詳細がほとんど分かっておらず、その解明が重要な運動生理学的意義を有すると考えられる。 サッカー選手の試合での走行距離やスプリント速度・時間などの能力と、全身持久力の指標である最大酸素摂取量や嫌気性代謝閾値(AT)との関連と、さらに運動中の心拍出量・1回拍出量との関連は未解明である。 本研究では全国大会出場経験もある大学男子サッカー選手を対象として、トレッドミルによる運動負荷中に呼気ガス分析にて最大酸素摂取量やATを測定した。同時にトレッドミル走行中にインピーダンス式心拍出量計により、心拍出量・1回拍出量・心拍数を測定した。さらにサッカー試合中に、選手の走行距離・速度などの指標をGPSによる位置情報システム(Field Wiz社製)で計測した。
2019年度はサッカー試合中の選手の走行距離・速度と、最大酸素摂取量・AT・最大運動時の心拍出量・1回拍出量との関連を検討した。男子サッカー選手では最大酸素摂取量、A T、最大運動時心拍出量は高値をとったが、ATと走行距離との間には正相関がある傾向があった。2020年度はすでに測定したデータを詳細に解析して、サッカー選手のトレッドミル走行中の酸素摂取量の動態について検討した。サッカー選手において走行速度とほぼ比例し直線的に酸素摂取量が増加することが分かった。2021年度は新型コロナ肺炎の流行状況が改善すれば研究を再開し、サッカー試合中にGPS位置情報システムによる走行距離、走行スピード、心拍数の測定を対象数を増やして検討する予定である。試合中のスプリント能力を規定する因子が明らかになれば、選手のトレーニング方法の改善方法を見出すことができると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2020年度はGPS位置情報システムによるサッカー試合中の走行距離や走行スピードの測定を追加する予定であったが、新型コロナ肺炎の流行によりそれらの測定が行えなかったため、進捗がやや遅れている。2020年度は、2019年度に取ったデータ解析などを行った。

今後の研究の推進方策

2021年度において新型コロナ肺炎の流行状況が改善すれば研究を再開し、サッカー試合中にGPS位置情報システムによる走行距離、走行スピード、心拍数の測定を対象数を増やして検討する予定である。
もし新型コロナ肺炎の流行が続くのであれば、今まで取ったデータを使って、運動中の酸素摂取量と心拍出量、心拍数との間の相互の関連を検討するなどのデータの解析をさらに続けていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナ肺炎の流行により測定を2020年度は行えなかったが、そのため新しいGPS位置情報システムの購入が遅れたため、次年度使用額が生じた。2021年度において新型コロナ肺炎の流行が改善して測定できる状況になれば、GPS位置情報システムを購入して、研究を再開する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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