研究課題/領域番号 |
19K11456
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
二宮 浩彰 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50284782)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | クチコミ / eクチコミ / スポーツ観戦者 / 年齢層別 / スポーツ観戦経験 / 情報入手経路 / クチコミ情報 / 効果 |
研究実績の概要 |
本研究では、京都ハンナリーズの観戦経験があるファンを対象として、スポーツ観戦者のクチコミ行動について明らかにした。2021年12月6日から12月7日までの2日間にわたってウェブ調査を実施し、100票の有効標本を収集した。 年齢層別にクチコミ情報入手経路について分析をした結果、若年層(18~39歳)では、「家族や友人との会話」(50.0%)でもっとも多く、「京都ハンナリーズ公式サイトによる投稿」(41.7%)、「SNSの個人による投稿」(41.7%)が続いて多くなった。中年層(40~59歳)では、「京都ハンナリーズ公式サイトによる投稿」(47.1%)でもっとも多く、次に「家族や友人との会話」(45.1%)が多くなった。高年層(60~74歳)では、「京都ハンナリーズ公式サイトによる投稿」(57.1%)でもっとも多く、次に「家族や友人との会話」(28.6%)となったが、低い割合であった。「クチコミ情報を入手しなかった」割合は、高年層(23.8%)がもっとも高くなった。 京都ハンナリーズ観戦の決断をするにあたって、クチコミ情報がどのように影響したのかについて分析した結果、クチコミ情報の効果では、「非常にそう思う」(11.9%)、「ややそう思う」(33.7%)、「どちらでもない」(23.8%)、「あまりそう思わない」(10.9%)、「全くそう思わない」(1.0%)となった。クチコミ情報の影響力では、「非常に影響した」(11.9%)、「やや影響した」(32.7%)、「どちらでもない」(26.8%)、「あまり影響しなかった」(13.9%)、「全く影響しなかった」(1.0%)となった。クチコミ情報の有用性では、「非常にそう思う」(14.9%)、「ややそう思う」(32.7%)、「どちらでもない」(24.8%)、「あまりそう思わない」(8.9%)、「全くそう思わない」(0.0%)となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染症の影響により、アリーナにおいてスポーツ観戦者調査を実施することが困難であったため、京都ハンナリーズのスポーツ観戦経験者を対象としてウェブ調査を実施した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究では、送り手であるスポーツ経験者によるクチコミ/eクチコミによる情報が、受け手であるスポーツ観戦者のプロスポーツの観戦の意思決定に及ぼす影響を分析することである。「みるスポーツ」のケーススタディとして、プロバスケットボールリーグへの観戦の意思決定を取り上げ、京都ハンナリーズのファンクラブ会員を調査対象としてシーズン中にウェブ調査を実施し、約500の有効標本を収集する見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で、今年度に予定していた海外学会の出張をキャンセルしたため、次年度使用額が生じた。 次年度の学会出張に使用する計画である。
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