研究課題/領域番号 |
19K11456
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
二宮 浩彰 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50284782)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | クチコミ / eクチコミ / スポーツ観戦者 / FIFAワールドカップ / SNS / 入手経路 / 発信経路 / 観戦意図 |
研究実績の概要 |
「みるスポーツ」のケーススタディでは、FIFAワールドカップカタール2022大会をテレビ視聴、または動画配信サービス視聴をしたスポーツ観戦者を対象として、クチコミ/eクチコミにかかわるスポーツ消費者行動調査研究を行った。本調査は2022年12月22日に実施し、520のサンプルを得ることができた。 FIFAワールドカップカタール2022大会のクチコミ情報の入手経路について分析した。クチコミでは、家族との会話が54.8%でもっとも多く、友人との会話が33.5%、同僚との会話が22.9%、ファン同士との会話が6.3%と続いている。eクチコミでは、SNSの個人による投稿が25.0%であり、ウェブサイト上の個人による投稿が9.4%であった。 FIFAワールドカップカタール2022大会のクチコミ情報は、観戦することを決めるにあたって決断に影響を与えたかについて分析した。非常にそう思うが5.2%、そう思うが5.4%、ややそう思うが22.5%、どちらでもないが24.4%、あまりそう思わないが22.2%、そう思わないが11.6%、全くそう思わないが8.6%であった。 FIFAワールドカップカタール2022大会のクチコミ情報の発信経路について分析した。クチコミでは、家族との会話が40.4%でもっとも多く、友人との会話が27.1%、同僚との会話が20.2%、ファン同士との会話が5.6%と続いている。eクチコミでは、SNSの個人による投稿が14.6%であり、ウェブサイト上の個人による投稿が5.0%であった。 4年後の2026FIFAワールドカップの観戦意図を分析した。非常にそう思うが20.8%、そう思うが26.4%、ややそう思うが28.0%、どちらでもないが16.5%、あまりそう思わないが4.2%、そう思わないが2.0%、全くそう思わないが2.0%であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症の影響により、プロバスケットボール観戦者を対象とした調査研究を実施することが困難となった。 そのため、調査対象をプロバスケットボール観戦者からからFIFAワールドカップカタール2022大会をテレビ視聴、または動画配信サービス視聴をしたスポーツ観戦者へ変更した。 調査対象がスポーツ観戦者であることに変わりはないが、直接観戦とは異なる間接観戦を取り上げることになり、調査内容を変更して研究を進めている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究では、送り手であるスポーツ観戦者によるクチコミ/eクチコミによる情報が、受け手であるスポーツ観戦者のスポーツイベント観戦の意思決定に及ぼす影響を分析することである。 「みるスポーツ」のケーススタディとしては、FIFAワールドカップカタール2022大会をテレビ視聴、または動画配信サービス視聴をしたスポーツ観戦者のクチコミ/eクチコミ行動とFIFAワールドカップの次大会の観戦意図について分析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究者のその他の業務の多忙、身内の不幸によるもの。 研究内容に変更が生じたため、研究遂行に想定以上に時間を要した。
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