研究課題/領域番号 |
19K11474
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
松本 綾子 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 特任助教 (20833825)
|
研究分担者 |
飯泉 恭一 柴田学園大学, 生活創生学部, 准教授 (30439351)
川崎 広明 昭和女子大学, 生活科学部, 講師 (40531380)
棗 寿喜 東海大学, 医学部, 特任助教 (90761841)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 炎症性大腸炎 / 自発運動 / 酸化ストレス / ニトロトリプトファン |
研究成果の概要 |
本研究では、運動による炎症性大腸炎(IBD)の抑制効果をタンパク質レベルで明らかにすることを目的として研究を進めてきたが、当初の予想に反して、運動による明らかな炎症抑制効果を確認することができなかった。そこで、計画を変更して、運動に関係なくIBD誘発マウスで、発現量と翻訳後修飾に差があるタンパク質を二次元電気泳動で調べた。その結果、差は小さいものの発現量に変化の見られるタンパク質が複数観察された。また、翻訳後修飾についても、リン酸化、およびニトロ化タンパク質を網羅的に同定することができた。
|
自由記述の分野 |
運動生理学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、炎症性大腸炎(IBD)の発症、および病態形成への関与が期待されるリン酸化、およびニトロ化タンパク質を網羅的に同定することができた。特にニトロトリプトファンは新規の翻訳後修飾であり、優れた炎症、及び酸化ストレスマーカーである。さらに、最近の研究では、ニトロトリプトファン修飾による酵素活性阻害効果など新たな働きも明らかになりつつある。本研究で同定したニトロ化タンパク質は、IBD早期発見のマーカーとしての活用や、発症メカニズムのさらなる解明への手がかりとなることが期待できる。
|