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2019 年度 実施状況報告書

唾液を用いた運動時の三大栄養素利用状態評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K11476
研究機関東京医科大学

研究代表者

宮崎 照雄  東京医科大学, 医学部, 講師 (60532687)

研究分担者 本多 彰  東京医科大学, 医学部, 教授 (10468639)
池上 正  東京医科大学, 医学部, 教授 (40439740)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード唾液 / エネルギー代謝 / 高感度分析 / 運動
研究実績の概要

運動時には,三大栄養素(糖質,脂質,蛋白質[アミノ酸])を燃焼し,増加するエネルギー需要を補う。非運動時には主に糖質が利用されるのに対し,運動中や運動後には,脂質とアミノ酸の利用比率が高まる。この三大栄養素の利用比率の把握は,運動パフォーマンス向上やコンディショニング,疲労や怪我の予防の観点から,非常に重要な情報となるが,現在,簡便な情報取得法は確立していない。
本研究では,我々が見出した肝臓と骨格筋における三大栄養素の特異的代謝物を,独自に開発した高感度分析法で定量する事で,非侵襲的に採取できる唾液で測定し,運動時の三大栄養素エネルギー利用バランス評価法の確立を目指す。初年度は,栄養素代謝物の日内変動を評価するために,健常人を対象に,夕食後から翌日昼食まで,経期的に唾液を採取し,唾液中の代謝物の評価を行った。検討の結果,食事後と空腹状態において,脂質代謝,アミノ酸代謝物の変動を観察でき,栄養素燃焼状態を標的代謝物の測定で評価できる事が確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

従来からエネルギー代謝の評価に行われている呼吸商を測定するために,赤外分光分析装置を購入する予定であったが,呼気ガス分析をより詳細に分析できる方法を依頼する事に変更したため,予定よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

健常人を対象に,各栄養素の負荷試験を行い,各栄養素が優先的に燃焼する際の代謝物の変化を,血液と唾液,さらに,呼気ガスで評価した上で,運動時の評価を行う為のプロトコル作成を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

呼気ガス分析の為に赤外分光分析装置を購入予定であったが,依頼分析に変更したため,使用予定額に変更が生じた。変更した予算は,次年度からの依頼分析に使用する予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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