研究課題/領域番号 |
19K11476
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
宮崎 照雄 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60532687)
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研究分担者 |
本多 彰 東京医科大学, 医学部, 教授 (10468639)
池上 正 東京医科大学, 医学部, 教授 (40439740)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | エネルギー代謝 / 骨格筋 / 分岐鎖アミノ酸 |
研究実績の概要 |
本研究では,運動時のエネルギー源となる三大栄養素(糖質,脂質,蛋白質[アミノ酸])の代謝物を唾液で測定する事で,非侵襲的に,運動時の三大栄養素エネルギー利用バランス評価法の確立を目指す事を目的としている。立案後に,新型コロナウイルスが蔓延した事により,被験者の募集やウイルス感染の恐れがある唾液を用いた検討が困難となったため,研究計画の修正が必要となっている。今年度は,実験動物を用いて,基礎的データをより蓄積する事とした。 一晩絶食させたマウスに,分岐鎖アミノ酸を経口投与した後,骨格筋と血液を採取し,骨格筋でエネルギー源として分岐鎖アミノ酸が用いられる際に,バリンの中間代謝物として産生され,血液中へ放出される3-ヒドロキシイソ酪酸について,検討を行った。その結果,分岐鎖アミノ酸の摂取後,骨格筋(腓腹筋)の3-ヒドロキシイソ酪酸濃度と相関して,血中濃度が有意に増加していた。この事から,血中濃度が骨格筋中の3-ヒドロキシイソ酪酸濃度を反映し,骨格筋内での分岐鎖アミノ酸のエネルギー代謝利用状況を示すマーカーとなり得る事を改めて確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により,ヒトを対象とした実験の実施が困難だったため,実験動物を用いた基礎的データの蓄積する事に変更したため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの蔓延により,本研究の実施期間を1年間延長し,研究計画を実施する予定である。多くの被験者を募る実験は難しい場合,予定よりも少人数で行う事も検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの蔓延により,当初計画していたヒト被験者の募集等が滞っており,次年度まで,研究実施を延長する事になったため。
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