研究課題/領域番号 |
19K11477
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研究機関 | 日本女子体育大学 |
研究代表者 |
大澤 拓也 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (70613496)
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研究分担者 |
高橋 英幸 筑波大学, 体育系, 教授 (00292540)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 左右差 / 筋電図活動 / 筋脱酸素化 |
研究実績の概要 |
本課題は「全身運動時における筋活動・脱酸素化の筋内・筋間不均一性の左右差」であり、「全身運動」が必須のテーマであるが、新型コロナの流行により、このような運動(大きな換気量)を行うことが困難となってしまった。そのため、本来の目的になるべく沿うように、かつこの状況下でも感染予防対策を取りながら実施可能な実験内容を改めて計画して実施した。 1. ハンドグリップ運動時における発揮張力の調整力や筋電図活動の左右差(利き腕・非利き腕の差)を検討した。さらに、片腕のみの運動と両腕同時運動の比較も実施した。現在、解析途中であるが、調整力については利き腕・非利き腕間に差があり、一方、片腕のみの運動と両腕同時運動との間には差は認められなかった。 2. 軽快走時における身体加速度と左右脚の筋電図活動を検討した。また、腕振りの変化による差も検討した。実験機器のトラブルにより一部データが得られていないため、改めて実験の実施が必要であるが、腕振りの影響は身体全体の加速度には影響があるものの、左右の加速度や筋電図活動の増加を亢進させることはなかった。運動内容が軽快走という強度の低い運動であったこととも考えられるため、実験機器のトラブルも含め、改めて検討する予定である。 3. 踏み台昇降運動およびスクワット運動時における大腿部の筋電図活動および酸素動態について検討した。実験結果は解析途中であり、今後、成果発表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本課題は「全身運動時における筋活動・脱酸素化の筋内・筋間不均一性の左右差」であり、キーワードでもあった「全身運動」を実施することが非常に困難となった。特に呼気ガス分析を行うことはできず、実験計画の変更を余儀なくされた。ただ、その中でも不均一性や左右差の検討を行い、少しずつ研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
記載現在、新型コロナの今後の見通しが立っていないため、この状況下でも安全に実施でき、かつ本来の研究計画に沿った内容の実験を計画して、研究を進めていく。具体的には、屋内(研究室や大型の体育館など)での比較的換気量が小さい運動、屋外での全身運動時の筋内・筋間の不均一性やその左右差の検討である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの流行により、実験を実施することが困難であったため。
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