周辺視野に関わるとされる大脳皮質の視覚領域を中心に、灰白質容積が3次元複数対象追跡課題の成績と正の相関が示された。また、後頭葉の視覚領域に対して、非侵襲的な刺激方法である経頭蓋直流電気刺激を陰極刺激で与えることで、その課題成績をより向上させる可能性が示された。さらに、バスケットボールのフリースロー動作を観察対象とした実験結果から、バスケットボールの運動経験に関わらず、通常の再生速度に比べて遅い再生速度では、動画観察中の一次運動野から脊髄運動ニューロンへつながる皮質脊髄路の興奮性が高まらないことが明らかとなった。
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