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2021 年度 研究成果報告書

新規生活習慣病治療薬開発を目指した遅筋化促進因子過剰発現マウスの作製と機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K11486
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

本多 賢彦  近畿大学, 医学部, 助教 (10455545)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードVgll2 / 遅筋 / 好気的代謝 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス
研究成果の概要

骨格筋は安静時には全身の2割を占めるほどのエネルギー消費を行う。本研究では、筋線維タイプと代謝能力との密接な関係に着目して、遅筋化制御因子であるVgll2の発現レベルが個体の肥満耐性にも影響をおよぼすか、遺伝子改変マウスを用いて検討を行った。
まず筋特異的にVgll2を過剰発現するトランスジェニック(Vgll2 Tg)マウスを新たに作製し、4系統を得た。さらに、通常飼育したVgll2 Tgマウスの体重増加率が、野生型マウスと比較して有意に低下していることを見出した。一方、Vgll2欠損(Vgll2 KO)マウスに高脂肪食を与えたときの体重増加率は、野生型マウスと比較して有意に上昇していた。

自由記述の分野

筋線維タイプ制御

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、独自に作出したVgll2 KOマウスおよびVgll2 Tgマウスを用いて、Vgll2の発現レベルが個体の肥満しやすさに関係している可能性を示すことに成功した。研究期間内に分子機構の解明までには至らなかったが、Vgll2は骨格筋選択的に発現することから、筋代謝調節を介して、全身の代謝に影響をおよぼしているものと考えられる。運動刺激によって活性化する点を加味すると、Vgll2の制御機構には、人為的に活性操作の可能な、生活習慣病の治療標的となる分子が存在する可能性は高い。

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公開日: 2023-01-30  

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