研究課題/領域番号 |
19K11509
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研究機関 | 京都光華女子大学 |
研究代表者 |
小森 康加 京都光華女子大学, 健康科学部, 教授 (90296773)
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研究分担者 |
北田 耕司 石川工業高等専門学校, 一般教育科, 教授 (70280378)
星野 聡子 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (80314524)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 視覚機能 / 体力 / 運動能力 / 発育発達 |
研究実績の概要 |
運動スキル(巧緻性)を必要とする運動学習(運動技能を習得する感覚-運動の協応関係に伴う学習)の過程において,視覚機能は重要な役割を担っている. 本研究では,神経系が発達する時期における視覚トレーニングの介入が運動スキルに影響を与えるかという運動学習の効果を解明する点である.視覚トレーニング効果の至適年齢および臨界期年齢を明らかにすること,さらには,運動学習能力を向上させる視覚トレーニング内容についても解明を目指すこととする.本研究では,以下の三点に主眼を囲置き,教育現場での実用化を目指すものとする.1)発育発達期の子どもを対象に,両眼の連携活動などの視覚スキルが必要とされる視覚機能(動体視力・深視力)と運動スキル課題との関係を年代別に明らかにし,運動学習の過程を解明する.2)視覚機能と運動スキル課題との関係から,トレーニング介入の至適時期を明らかにする.3)上記で明らかとなった視覚機能に対するトレーニングプログラムを作成し,トレーニング効果について検討する.
本年度はCOVID-19による影響で新たな測定を実施することができなかったため,一昨年度に実施したデータを用いて以下の成果発表を行った. 幼児(4-5歳)を対象に,静止視力,深視力および空間認知力の測定を行った.また,運動能力テストとして,25m走,ボール投げ,ボール捕球,両足連続跳びなどを実施した.その結果,静止視力値と運動能力テストの総合点との間には関係性が認められなかったが,深視力値との間には弱い相関関係が認められた.また,運動能力テストの中で深視力値との関係が認められた項目は,巧緻性が必要とされるボール投げ,ボール捕球などであった.以上のことより,幼児期において,巧緻性が必要とされるような身体活動には両眼視機能との関わりのある可能性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者の地域は,COVID-19の感染における緊急事態宣言が発令され,休園・休校などの厳しい措置が行われた.そのため,対象者に対する測定を計画するものの,何度も中止となり,最終的に実施することができなかった. 従って,当該年度に予定していた研究計画は全く達成できない状態となった.
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今後の研究の推進方策 |
研究の対象者が幼児であることから,本年度もCOVID-19の感染状況に影響されると懸念されるが,本年度は昨年度予定していた測定(視覚機能測定および体力測定)から実施していく予定である. また,学会および学術論文にて成果発表を行っていく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19による影響で、計画していた測定が実施できなくなったため
次年度は昨年度に実施を計画していた測定を行っていく予定である。
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