研究課題/領域番号 |
19K11510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
岡田 桂 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90386657)
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研究分担者 |
山口 理恵子 城西大学, 経営学部, 教授 (30509120)
稲葉 佳奈子 成蹊大学, 文学部, 准教授 (70431666)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | スポーツ / ジェンダー / セクシュアリティ / lgbtq / トランスジェンダー / 人種 |
研究成果の概要 |
本研究では、民主主義圏の国・地域で進展しつつある性的マイノリティの権利確立の潮流においてスポーツが果たす役割、およびその状況を調査・考察した。スポーツという文化領域は、身体そのものを用いて競い合うという条件から、原理的なジェンダー平等を達成することが困難であり、なおかつ歴史的経緯から男性性とその理想を体現するものとして利用されてきた。今回の研究では、LGBTQと概括される性的マイノリティのスポーツ参加においては、レスビアン/ゲイというシスジェンダーのマイノリティ受容が徐々に進む一方、トランスジェンダー(特に女性)などのジェンダーマイノリティが取り残されつつある現況までをあきらかにした。
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、スポーツという英米を中心に発達した文化が、セクシュアリティ上のマイノリティ(レスビアンやゲイ)の受容を進めながらも、その男性身体優位という原理的な制約によっていまだ男女というジェンダー上の格差(特に現在ではトランスジェンダーやDSD選手に対する差別的な取り扱い)を温存し、なおかつ人種を含めた地域的な格差をも解消し得ていないことをあきらかにした。
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