本研究では、長期的な持久的トレーニングと糖質配合量の異なる食餌の摂取が消化・吸収系機能に及ぼす影響を検討した。その結果、超高糖質食を摂取しながら持久的なトレーニングを長期間(~6週間)実施した実験動物では、膵臓の糖質消化酵素の活性、小腸の糖輸送体発現量ならびに胃排出速度が大きく増加し、さらにそれらの増加と運動後の筋グリコーゲン貯蔵量や回復率との間にも関係性が認められた。以上の結果から、長期的な持久的トレーニングと食事に対して骨格筋だけではなく消化・吸収系機能も向上し、さらにその適応が骨格筋代謝にも影響を及ぼす可能性が示唆された。
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