研究課題/領域番号 |
19K11528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
押見 大地 東海大学, 体育学部, 准教授 (40711205)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | スポーツイベント / 社会効果 / 開催地域 / イベント効果の最大化 / イベントレバレッジ戦略 |
研究成果の概要 |
2つのイベント(ラグビー2019および東京2020)が開催地域にもたらした効果として、ラグビー2019の方が東京2020に比べてよい社会効果を生み出したと捉える地域住民が多いことが明らかとなった。ただし、両イベントにおいてイベントから波及する効果を過大評価する傾向は共通していた。また、イベントから波及する効果を最大化する取り組みとして、大会の開催やスポーツ施設の改修などを通じて、開催地域内外への波及効果を大きくする試みが確認された。したがって、イベント前に過度にイベントの効果を喧伝するのではなく、イベント後を見据えた持続可能かつ戦略的な取組みを行うことの重要性が示唆された。
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自由記述の分野 |
スポーツ経営学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義としては、わが国で行われた2つのメガ・スポーツイベントを対象に、縦断データを用いて地域住民の社会効果を定量的に明らかにしたこと、そして、イベントを通じて開催地域の活性化をどのようにして展開していったのかを定性的に明らかにした点にある。我が国において、縦断データを用いたスポーツイベントの社会効果の検証やイベントレバレッジフレームワークを用いた事例は極めて少ないことからも、今後わが国で実施されるスポーツイベントを開催・誘致するうえで有用なエビデンスを提供できたと考えられる。本研究を一つの事例として、今後行われる大小様々なイベントを対象に、エビデンスの蓄積が行われていくことが期待できる。
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