| 研究課題/領域番号 |
19K11529
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| 研究機関 | 東京理科大学 |
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研究代表者 |
市村 志朗 東京理科大学, 理工学部教養, 教授 (30408702)
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| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 量的データモデル作成 / ゲーム分析 / 球技スポーツ |
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| 研究実績の概要 |
スポーツのゲーム分析にて、人が認知・判断していた部分を、計算機によって判断させることで作業者による結果のばらつきをなくし、大量の量的データから均一な質的な行動評価を可能とするためには、良質な量的データモデルが必要である。そこで、本年度は、人に依存しない計算機による客観的な質的評価を可能とすることを目指す第一段階として、我々の先行研究での攻撃行動分類手法にて分類された攻撃行動モデルを基にして、ハンドボールにおける攻撃行動がどのような量的データ特徴を有しているのかをあきらかにすることを目的とした。
今年度は分析資料の収集として国内男女大学生のハンドボールの公式戦8試合および女子世界選手権の8試合を固定したビデオカメラを用いて撮影した。これら映像のうち、国内男女大学生のハンドボールの公式戦8試合の攻撃局面（812シーン）を先行研究の攻撃行動分類手法を用いて攻撃行動を分類を行い、それら分類された攻撃局面での攻撃行動を二次元DLT法ビデオトラッキングを用いて選手の移動座標を取得した。
その結果、先行研究での攻撃行動分類を応用した新たな攻撃行動分類を行うことで、国内男女大学生8試合の攻撃局面から36種類の攻撃行動が確認することができた。加えて、これら36種類の攻撃行動から10種類の攻撃行動時の選手の移動座標の分析を行った結果、それぞれの攻撃行動にそれぞれの特徴的な選手の移動座標を確認することができた。さらに、チームが異なっていても同様の攻撃行動であれば、同様な選手の移動座標を有していることがあきらかとなった。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年1月までに、多くのハンドボール公式戦の映像を取得することやUWBを用いての実験準備を行うところまでは、研究計画どおり順調に進んでいた。
1月から開始したアルバイト学生を雇用しての二次元DLT法ビデオトラッキング法を用いた選手と移動座標の取得する分析作業が、コロナ禍の影響にて2月下旬より行うことができなくなり、予定してた分量のデータ解析ができなくなってしまった。また、3月に予定していたUWBを用いての実験も同様の理由により行うことができなくなってしまった。
しかし、分析作業中断までのデータである程度の研究成果は得ることができている。
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| 今後の研究の推進方策 |
今年度の遅れている二次元DLT法ビデオトラッキング法を用いた選手と移動座標の取得する分析作業については、今年度の研究計画に追加して行っていく予定である。今後は、攻撃行動の分類の精査およびその分類された攻撃行動の特徴的な選手の移動座標データを取得し、特徴的な量的データを明らかにする。また、2019年度には実行できなかったUWBを用いての選手の移動データ取得も行う予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により二次元DLT法ビデオトラッキング法を用いた選手と移動座標の取得する分析作業へのアルバイト雇用ができなくなったこととUWBを用いた実験が行うことが出来なかったことにが経費の使用をできなかったことが大きな原因である。
次年度使用額は主に2019年度での研究計画から遅れている二次元DLT法ビデオトラッキング法を用いた選手と移動座標の取得をさらにペースアップするための分析作業アルバイト人件費およびUWB機器の整備のために使用する予定である。
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