本研究は、一般人を対象として、筋力トレーニング効果の個人差に関連する遺伝子多型を、ゲノムワイド関連解析により新規発見することを目的とした。56名の男女を対象として、 週2回、8週間の計16セッションの筋力トレーニングを行った。トレーニング期間の前後に、筋力、筋量および筋機能の測定を行った。本研究によって、等尺性膝伸展筋力、大腿部の筋横断面積および30秒間椅子立ち上がりテストの変化率に関連する遺伝子多型は、GWASによってそれぞれ95、17、27個の新規遺伝子多型が同定された。今後はこれらの多型についてさらなる検討が必要である。
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