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2019 年度 実施状況報告書

カヌースプリント用漕パワー評価装置の開発-現場で生きるデータの活用-

研究課題

研究課題/領域番号 19K11536
研究機関福井工業大学

研究代表者

野口 雄慶  福井工業大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50610581)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード漕パワー / 測定装置
研究実績の概要

本研究は、エルゴメーターを活用したカヌースプリント選手の漕パワー測定装置を開発し、現場の指導に活かせるデータの活用方法(新しい評価変数、評価方法)の開発を行うことを最終目標としている。そのために、本研究では、3ヶ年で4つの研究課題を設定している。研究初年度にあたる2019年度はまず、カヌースプリント選手の漕パワー測定装置の開発・改良に取り組んだ。練習用のカヌーエルゴメーターを改良し、エルゴの風車部分を回すための装置につながったロープの牽引速度(秒速)と、牽引時にロープとパドル部分の接着部分にストレインゲージ計を装着し、エルゴメーターを漕ぐ際にかかる牽引力(N)の2つのアナログデータを計測できるようにした。2つのアナログ信号データは、ケーブルを介してAD変換装置に取り込み、デジタル化された信号をUSBを介して送り、コンピュータで同時にサンプリングできるシステムを構築した。また、サンプリングされたデータは即座に計算式に当てはめ、パワー発揮値の時系列データに変換し、波形表示が可能な状態にした。この測定器を活用し、後半からは課題Ⅰの漕パワー発揮値の算出方法の整理とパワー発揮曲線の比較、そして課題Ⅱの漕パワーの評価に有効なデータ範囲の検証のための予備実験を開始し、男子カヌー経験者を中心に13名のデータを収集した。追加測定は一時的にストップしているが、手元にあるデータから分析手順の検討や、評価に有効な範囲やそこから得られる評価変数の算出方法などを検討中である。また、測定で得られたデータを利用し、学会発表1回を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2月以降、新型コロナウイルスの影響により、人を対象とした測定自体が困難な状況に陥ったため、追加測定の実施がストップしており、研究の進行がやや遅れている状態である。

今後の研究の推進方策

現在の情勢が緩和され次第、追加データを収集し課題Ⅰ・Ⅱの遅れていた解析を遂行していく予定である。また、課題Ⅲにも同時進行で取り組み研究全体の遅れを取り戻す予定である。また、情勢の緩和が難しい場合は、測定器や解析システムの改良を優先して進める予定である。いずれにせよ、計画に大きな変更が生じる場合や、研究進行開発に問題が発生した場合は、研究協力者(有識者)と相談をしながら計画の改善、修正を行い、研究全体の目標に支障をきたさないよう留意する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 姿勢条件の違いがカヤック競技のスタート局面における漕パワー発揮におよぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      野口雄慶、横谷智久、杉浦宏季、前川剛輝、野尻奈央子、中島扶
    • 学会等名
      日本体育測定評価学会第19回
  • [学会発表] カヌースプリント競技カヤック種目におけるレース分析 日本人男子選手の200m種目を対象に2019

    • 著者名/発表者名
      野口雄慶、横谷智久、杉浦宏季、野尻奈央子
    • 学会等名
      日本体育学会第70会大会

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公開日: 2021-01-27  

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