研究課題
本研究は、高齢者の転倒回避テストを新規に開発することを目的としている。目的を達成するために6つの研究課題を設定し、2023年度までに、研究課題1~4を検討した。研究課題1:テスト方法の検討、研究課題2:転倒回避能力テストの試行間信頼性の検討、研究課題3:転倒回避能力テストの差異妥当性の検討、研究課題4:転倒回避能力テストと他の身体機能テストとの関係の検討、研究課題5:転倒回避能力テストの基準値(ノルム)の作成、検討課題6:転倒回避能力変化の検討。2023年度は、研究課題4の転倒回避能力テストと他の身体機能(敏捷性)テストとの関係を検討した。対象者は健康な青年男性30名であった。彼らは、本研究で開発した四肢の連続選択反応テスト(両手及び両足がそれぞれ3回ずつ表示される3つの組み合わせ表示パターンを採用し、12回の反応時間の合計値を評価変数)、全身反応テスト(反応時間測定)、反復横跳びテスト、及びバーピーテスト(成就回数測定)を行った。テストの評価変数間の関係はピアソンの相関係数により検討した。いずれのパターンの連続選択反応テスト評価変数も全身反応、反復横跳び、及びバーピーテスト評価変数と有意な相関は認められなかった。連続選択反応テストは既存の敏捷能力テストと関係がなく、異なる敏捷能力を評価することが明らかにされた。
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