視覚障害者の楽しむフロアバレーボールにおける音声指示は、歩数を利用した音声指示などの特徴があることが分かったが、コロナ禍のため集団スポーツの実施が困難になった。そこで当事者ニーズのある運動動作を理解するデバイス開発へと研究の方向性をシフトした。研究期間中には点図表示型と腕の模型型のデバイスを開発し、提示動作としてフロアバレーのサーブ動作とモルックの投擲動作を計測した。その結果、先天的な全盲プレーヤーの特徴的な動作として、素早いバックスイングや肘を固定する下手投げといった様子が観察された。腕型模型に関しては、3名の視覚障害者が明確に先天的な全盲プレーヤーの動きを区別できると評価した。
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