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2020 年度 実施状況報告書

スポーツが提起する社会的価値観のネットワークシステム

研究課題

研究課題/領域番号 19K11549
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐々木 康  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (00183377)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード社会的価値観 / ネットワーク中心性分析 / 安全価値 / 競技価値
研究実績の概要

2020年度においては、社会的価値の内部領域と位置付けられる安全価値についての論考を進めた。ユース年代における重傷傷害の社会環境要因について縦断的資料からネットワーク中心性分析を試みた。結果は、経験年数が少ない世代において頭部・頸部外傷を起こしており、その年齢・経験層を特出した競技ルール配慮を国際統括団体・国内統括団体へ配信すること等を社会価値構造連鎖のエビデンスとして報告した。論文は国際的なコンピュータサイエンス誌に掲載された.(Sasaki K, et al. Clarifying the structure of serious head and spine injury in youth Rugby Union players. PLoS ONE 15(7): e0235035. 2020.) 更に、これも社会的かつの内部領域と位置付けられる競技価値についての論考を進めた。国際競技大会における空間・時間・人的資源要因の活用構造についてネットワーク中心性・コア周辺分析を試みた。結果は各要因が投入される時系列空間および人材活用の社会価値構造が明らかにされ、論文は国際的なスポーツ科学誌に掲載された.(Koh Sasaki, et al, Network centrality and core-periphery analysis to clarify the tactics for TRY in Rugby World Cup 2019. American J. Sports Science, 9(1), 8-16. 2021)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

スポーツの社会的価値観に関する論考を進めているが、そこに内包される多様な価値観群の中から、安全価値および競技価値というスポーツ特有の概念についての実証的方法論を構造化できている。それらの論考は国際誌に掲載されるていることで、当初の計画以上の評価段階に達していると思われる。

今後の研究の推進方策

個人情報の取り扱いが厳しくなる中、データ収集の手法を再考することが求められている。またコロナ禍で集合形式の調査手法も再考する必要がある。現在、リモートによる調査形式を作成中で、ほぼ完成段階にある。2021年度では、人間価値のロキーチモデル調査を予定している。
スポーツ社会的価値について、今後、安全価値や競技価値などの内包価値への言及を深める予定である。
また2021年度においても国際誌への投稿を予定している。(1部、審査中の論文あり)

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額を年度内に使用することができなかった。次年度において確実に使用する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Network centrality and core-periphery analysis to clarify the tactics for TRY in Rugby World Cup 20192021

    • 著者名/発表者名
      5.Koh Sasaki, Takumi Yamamoto, Ichiro Watanabe, Mitsuyuki Nakayama, Kensuke Iwabuchi, Takashi Katsuta, Ichiro Kono
    • 雑誌名

      American J. Sports Science

      巻: 9(1) ページ: 8-16

    • DOI

      10.11648/j.ajss.20210901.12

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Clarifying the structure of serious head and spine injury in youth Rugby Union players2020

    • 著者名/発表者名
      Sasaki K, Sato H, Nakamura A, Yamamoto T, Watanabe I, Katsuta T, Kono I.
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 15(7) ページ: -

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0235035

  • [学会発表] Data information management by network centrality analysis in sports2020

    • 著者名/発表者名
      K Sasaki, I Watanabe, J Murakami, Y Terada
    • 学会等名
      Asia Pacific Conference on Information Management
  • [備考] 佐々木康のページ

    • URL

      https://sites.google.com/view/sasakikoh2020/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

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公開日: 2021-12-27  

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