宇宙滞在という制限された生活空間では、地上のように健康診断や健康状態をモニタリングするのは難しい。そのため、被験者に侵襲性が少なく簡便に解析できる診断手法の開発が重要である。そこで、宇宙滞在を想定した疑似冬眠(人工的に体温低下させる処置)を行い、体毛のミネラル成分ならびに骨量測定を行った。その結果、体毛中の数種類のミネラルに差がみられたが、骨量低下は生じていなかった。また宇宙滞在中を想定し電磁波照射を行い、マウスの行動解析を実施した。マウス行動は、電磁波照射期間が長くなるほど動き回る距離が長くなり活動が活発になった。また、電磁波照射群では暗所より明所に好んで滞在する傾向があった。
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