本研究では、活動量計で客観的に評価された座位行動と、勤労者のメンタルヘルスの関係を明らかにした。本研究は、明治安田ライフスタイル研究(MYLSスタディ)の一環である。分析対象者は、都内の健診センターの受診者1,095名であった。座位行動は、10日間以上の活動量計の装着で測定し、メンタルヘルスはK6で評価した。横断的な分析の結果、平日の座位時間が長いことはメンタルヘルス不良と関連していた。1日60分の座位時間を睡眠に置き換えた場合、メンタルヘルス不良となる可能性が20.2%減少すると予測された。一方、休日の座位行動とメンタルヘルスは関連が認められなかった。
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