本研究の目的は、3軸加速度計であるActiGraphを用いて児童および生徒の睡眠の質と身体活動量および体力との関係について検討することである。本研究の実施期間中には、新型コロナウイルス感染症等の影響により研究の遂行が困難であったが、小学生児童において以下の知見を得た。 対象児童の身体活動量および睡眠状況ともに平日と休日との乖離が認められ,改善を促す必要性が示唆された。睡眠状況と身体活動量との関係について検討したところ、ベッド内時間ではなく実際の睡眠時間と中高強度の身体活動時間との間に有意な正の相関関係が認められ、日常の身体活動が睡眠の質に影響を及ぼすことが示唆された。
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