研究課題/領域番号 |
19K11584
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
高梨 美奈 国際基督教大学, 教養学部, 特任講師 (10805732)
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研究分担者 |
清水 安夫 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (00306515)
坂本 昭裕 筑波大学, 体育系, 教授 (10251076)
城所 哲宏 国際基督教大学, 教養学部, 特任講師 (30806641)
ANNEAR Michael 国際基督教大学, 教養学部, 特任講師 (50814076)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | クライミング / 親子 / ライフスキル / レジリエンス / コミットメント / コミュニケーション / 体験 |
研究実績の概要 |
保護者と子どもの相互の「生きる力」を促進することを目的とした「ライフスキル教育プログラム」を開発するために、親とその子ども延べ49組を対象とした「親子クライミング教室」を開催した。研究代表者が勤務する国際基督教大学が所在する三鷹市近辺の地域と連携し、地域の総合型スポーツクラブにて教室開催の案内を行い、研究に同意した親子49組が参加した。教室は2日間と3日間のプログラムに分け、各2回ずつ行った。ライフスキル教育を目的としたプログラムであるため、2日間のクライミング教室では、目標設定、意思決定、達成感を重視した「ボルダリング」を中心に行った。3日間のプログラムでは、さらにコミュニケーション、ソーシャルサポートを重視した「ロープクライミング」に重点を行い、進めていった。 教室前と終了後、そして1か月後の合計3時点において、参加した子どもを対象に、子どものライフスキとして「子ども用レジリエンス評価尺度、子どもが認知する「保護者に対するコミットメント評価尺度」による調査を実施した。同様に参加した保護者に対しては「保護者の子どもに対する養育態度評価尺度、保護者による子どものレジリエンス評価尺度」による調査を実施した。加えて、9名の保護者に対し、保護者の視点による、プログラムを通じた子どものライフスキルの変化、および、保護者自身が認知するライフスキルの変化について半構造化面接を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度の秋期に行う予定であった インターネット調査は2020年度内に行う予定である。また,春休みに計画していた「親子クライミング教室」は、新型コロナウィルス感染予防に伴い,大学の施設利用が禁止となり、計画を中止した。また2020年度に参加が決まっていた国際学会(ECSS 2020, Sevilla in Spain)の開催も延期となったため、発表を取り消した。 2020年度の教室開催の実施のめどが立たず、それに伴い、研究の進行も遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究計画として予定していた、親子クライミング教室の開催を延期している期間中に2019年度に行う予定であったインターネット調査を行う。同時に、2019年度に行った調査について、分析、考察を行い、「ライフスキル教育プログラム」として、より実践的で効果のあるプログラム開発に向けて検討する。 また,同時に、学会発表、及び親子クライミング教室開催に向け準備を行い、研究に同意し参加を希望する親子を募集する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度予定していたインターネット調査を次年度に繰り越したため。また3月に予定していた「親子クライミング教室」を中止せざるを得なくなったため。
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