本研究では、第一に唾液中コルチゾールを評価の負担の少ない方法であるSOMA Cube Readerの妥当性を検証した。その結果、SOMA Cube Readerの妥当性は支持された。第二に、1)幼児の実行機能とストレス反応、身体活動量・体力との関連を明らかにする、2)幼児期の子どもの身体活動量・体力向上に向けた運動あそびプログラムによる介入を行い、ストレス緩和および実行機能活性化にも影響があるのか、その効果を検証した。その結果、男児と女児によって、実行機能の働きを促進させるためのアプローチの観点を変える必要があること、コーディネーション要素を含む運動遊びが、ストレス緩和に繋がることが示された。
|