研究課題
体力・認知機能・学業成績との関連性は「体力→認知機能→学習成果」として示すことができるが,①どの体力要素の向上がどの認知機能に影響するのか(体力の種類と認知機能の種類)は不明である.また,②運動による認知機能の向上が,学習成果にどのように影響するのかや,「認知機能→学習成果」間に媒介変数が存在するのか否かは不明である.本研究課題では,1,000 名規模の小中学生を対象とする縦断的研究によって,体力・認知機能を包括的に検討し,関連し合う体力要素の種類と認知機能サブドメインの種類を明らかにすることを目指す.さらに本研究課題では,子ども間での対話量(聞き時間・話し時間)を客観的に評価することで,対話活動が学習成果の媒介変数となるのか,すなわち,体力→認知機能→授業への取り組み→学習成果という関連性が成り立つのかを明らかにする.研究3年目(最終年度)にあたる2021年度においては,研究協力校の小中学校(小学校2校244名および中学校1校278名,計522名)で体力・体格測定や運動習慣を含む生活習慣等調査,そして認知機能測定そしてコミュニケーション調査を実施した.新型コロナウイルス感染症の流行期と重なったことによって,前年度までの調査協力校1校が体力および認知機能測定などの実施ができなかった.これまでの調査の資料について,3年間分の縦断的データとしての統合作業を現在進めるとともに,2年目までの体力要素と認知機能サブドメインの関係について予備的な分析を進めている.それらを今後も精力的に進め,本研究課題の当初の目的を達成すべく研究・分析を遂行している.
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 4件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件)
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