• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

スポーツ観戦者の熱中症早期発見の指標作成-教育現場への還元を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 19K11611
研究機関就実大学

研究代表者

飯田 智行  就実大学, 教育学部, 准教授 (70509645)

研究分担者 関 和俊  流通科学大学, 人間社会学部, 教授 (30552210)
高木 祐介  奈良教育大学, 保健体育講座, 准教授 (70707702)
家光 素行  立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (90375460)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード熱中症予防 / スポーツ観戦者 / ICT機器
研究実績の概要

本申請課題の目的の1つとして、暑熱環境下での生理応答や自覚症状に関するICT機器を用いた情報収集(健康状態の一括把握)が挙げられる。そこで、暑熱環境下におけるスポーツ観戦現場でのフィールド調査を実施した。その結果、対象者から「定期的な情報送信自体が熱中症に対する自身への注意喚起となり、水分摂取を意識した」という回答を得た。また、情報収集することによって、対象者の健康状態を測定者が把握できることも確認できた。これらの結果から、ICT機器を用いた情報収集は熱中症予防になりうる可能性、教育現場などにおいて、引率教員などが児童・生徒の熱中症早期発見を可能にする示唆が得られたものと考える。
一方で、新型コロナウィルスの影響(調査実施の制限)もあり、対象者数の少なさ、比較対象条件がないことなど、課題を抱えている。そのため、次年度は対象者数を増やし、データの妥当性を高めること、比較対象(情報収集の有無、観戦方法の違いなど)に関する調査を実施し、汎用性を高めることを行なっていく。
また、「Effect of sauna bathing on sensory function and performance of tasks」を国際学会(European College of Sports Science 2022)にて発表を行った。暑熱環境下では、皮膚感覚の低下が起こっており、熱中症スクリーニングテストの測定項目として皮膚感覚刺激の有用性が示されたことを発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染拡大の影響受け、調査・実験の制限があったため、計画していた調査・実験が中止・延期となったため。

今後の研究の推進方策

本研究は暑熱環境でのフィールド調査を実施することがオリジナルの1つである。そのため、すでに今夏に向けて研究計画を立て、対象者の募集も行なっている状況である。また現在、関係論文も投稿中である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス感染状況の影響があり、実験・調査の制限を受けたため、当初予定していた研究計画が進まなかった。次年度は、遅れているフィールド調査を多数実施するため、その旅費および対象者への謝金で使用予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Effect of sauna bathing on sensory function and performance of tasks2022

    • 著者名/発表者名
      T.Iida,K.Seki,Y.Takagi,K.Nishimura,Y.Miyasaka
    • 学会等名
      European College of Sports Science
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi