研究課題/領域番号 |
19K11624
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
佐々木 浩 国士舘大学, 文学部, 准教授 (20779574)
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研究分担者 |
細越 淳二 国士舘大学, 文学部, 教授 (70365526)
須甲 理生 日本女子体育大学, 体育学部, 准教授 (70614478)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 体つくり運動 / フィットネス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、生涯にわたって日常的な身体活動の実践を自律的に継続することができるフィットネス教育に着目し、その理念をもとに、生涯にわたって日常的な身体活動を継続するための資質・能力を育成できる体つくり運動の学習プログラムを開発することである。そしてこの目的を達成するために、1)フィットネス教育理念の総合的検討、2)小学校体育(体つくり運動)の実態調査と課題の明確化、3)が羽州プログラムの開発及び実践検討、の大きく3つの研究課題を策定し、そのまとめとして実践研究論文の作成及び発表を行うこととしている。 平成31年度は、体育科教育学分野としての国内の主要学会である「日本体育学会」「日本体育科教育学会」「日本スポーツ教育学会」「日本体操学会」「全国学校体育研究大会」を中心に、研究課題のキーワードである「フィットネス」「体つくり運動」「体力向上」「健康の維持増進」に関わる研究動向や資料収集を行うとともに研究者と意見交換を行った。また、小学校体育研究サークルに定期的に参加し、体育を指導している教員と研究課題に関する意見交換を行った。さらに、小学校体育(体つくり運動)の実態調査を課題の明確化のために、小学校教員約1,000名に本研究課題に関する意識調査を質問紙法において実施した。現在は、その集計中である。くわえて、フィットネス教育理念の総合的検討のためにSHAPE Americaが発行しているPhysical Best(原著)の本研究課題に関する部分の研究を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度から次年度にかけて行う予定であった、現職教員への本研究課題に関する質問紙調査を計画通り実施することができ、現在その集計中である。また、同時にフィットネス教育理念の総合的検討のために、SHAPE Americaが発行しているPhysical Best(原著)の研究も実施している。 一方、「日本体操学会」の学校体育分科会や日本Gボール協会の各種セミナーに参加し研究課題に関する貴重な情報を取得することができた。これらは、今後の研究を推進する際に貴重な資料となると考えられる。 以上の理由により「(2)おおむね順調に推進している。」とした。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度は、昨年度の現職教員への意識調査を踏まえて最も重要な研究課題である「体つくり運動の学習プログラムの構築と検証」に取り掛かる。また、現在行っているSHAPE Americaが発行しているPhysical Best(原著)の研究も並行して実施する。これらの研究成果は、今年度の「日本体育科教育学会」で発表する予定である。 しかし、現在新型コロナウイルス関連で調査対象の学校が活動を自粛している関係で、今後計画的に学習プログラムの検証が実践できるか不透明なところがある。この状況が長引くようであれば、webを活用した調査検証の可能性を探っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
参加学会の開催が今年度は全て関東であったため、宿泊を伴うことがなく旅費が不要であった。また、意識調査の集計時に活用予定であった人件費であるが、集計途中よりコロナウイルス関連で停止を余儀なくされてしまったため、少額になった。 全体的に、研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため当初の見込み額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定通りの計画を進めていくものである。
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