研究課題/領域番号 |
19K11628
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
津田 龍佑 金沢医科大学, 一般教育機構, 准教授 (80466648)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 体力・運動能力 / 学校体育 / ボールゲーム |
研究実績の概要 |
2021年度も引き続ぎコロナ禍の影響により、学校現場での測定を実施できなかった。しかし、2021年9月に開催された「日本体育・スポーツ・健康学会(オンライン開催)主幹:筑波大学」において、予備調査として実施していた体育授業研究の成果について口頭発表した。学会発表を通して、指導プログラムを考案する際のヒントを得ることができた。 津田龍佑「サッカー指導の教科書を参考に実施した指導プログラムの体力つくりからみた効果」. 指導プログラムにより、スピードや全身持久力などの体力要素を高めることができる可能性があるが、質的に評価することも必要である。すなわち、動きの観点から改善があったか否かを含めて検証することが求められる。このことは多様な動きの経験が求められる児童期を考慮すると重要である。一方、この研究ではコントロール群を設けていないため、厳密にプログラムの影響かどうかは言及できない。したがって、今後は実験群だけでなくコントロール群を設定して検証する必要がある。さらに体力・運動能力からみた成果をあげるためには、単元の時間も重要である。一般に、1単位8時間から構成されることが多い。限られた時間の中で成果をあげるための効率的で意義のあるプログラムが求められる。これらのことを踏まえた指導プログラムに基づき授業研究を実施し、その成果を明らかにすることができれば、学校の体育授業において、限られた時間の中で効率的に体力・運動能力を高めることができる指導プログラムを提案できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は3年間の研究計画から構成されている(1年目:横断的調査、2年目:縦断的調査、3年目:アウトリーチ活動)。1年目(2019年)に横断的調査は終了しており、その成果は学術論文として『体育学研究』に掲載されている。2年目(2020年)および3年目(2021年)には学校現場での測定(縦断的研究)および全体のとりまとめを予定していたが、長引くコロナ禍の影響により、測定が中断している状況にある。ただ、学会発表を通して指導プログラムの内容や効果の測定方法については明確になっているので、あとは測定を実施し、研究成果として取りまとめるだけである。
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今後の研究の推進方策 |
コロナの状況が落ち着いていれば、2022年10月~11月にかけて学校現場で測定を実施することを予定している。調査対象校については、県の教育委員会を通じて測定調査を依頼済みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
助成を受けることにより、研究実施に必要な機器を準備することができた。今後は、残された研究課題を遂行し、その成果を取りまとめるとともに、県の教育委員会を通じて研究成果を学校現場へ周知する予定である。アウトリーチ活動のための費用として計上した。
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