研究課題/領域番号 |
19K11629
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
中野 貴博 名古屋学院大学, スポーツ健康学部, 教授 (50422209)
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研究分担者 |
春日 晃章 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30343726)
小栗 和雄 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (10387516)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 非認知能力 / 体力・運動能力 / 生活習慣 |
研究実績の概要 |
これまでに,初年度は調査内容の検討,そのための文献研究やこれまでの関連成果の再確認を進めてきた.さらに,協力いただけそうな調査対象の現況を把握する意味も含めて,多くの実践的活動に関しても共同してきた.その甲斐もあって,調査協力に関しては,ある程度予定通りに確保出来る状況となった. 次いで,2年目の2020年度に関しては,2019年度に検討した調査内容を整理し,しっかりとした調査として仕立てることが第一目標であり,その上で調査を実施することが計画であった.加えて,年度の後半には分析や成果公表を進めていく計画であった.しかしながら,新型コロナウィルスの感染拡大により,調査の実施以降の計画に関しては,大幅に修正せざるを得ない状況となった.しかしながら,調査内容の整理に関しては,順調に進めることができたため調査をしっかりと準備することはできた.結果的に計画段階よりは遅れたものの,8000名を上回る対象者に対して調査を実施することができた. 調査の内容は,当初計画通り,子どもの体力・運動能力の向上と認知能力,非認知能力,生活習慣に加えて,コロナ禍における運動実施や生活習慣の変化に関する項目を一部追加した.年度末,ぎりぎりになってはしまったが調査を完了することができた. 分析に関しては,前述の通り遅れてしまっているが2021年度に実施する予定である.また,成果公表に関しては,パイロット的に以前に行った内容に関して2019年度までに公表することができたが,2020年度に関しては公表の機会自体,激減してしまったため2021年度は積極的に成果公表していくが,依然として新型コロナウィルスの影響で成果公表の場が不十分であった際には,期間を延長しての成果公表の促進も検討している.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査実施等に関しては,若干,遅れて進行している. その要因は,新型コロナウィルスの感染拡大によるところが大きい.これによって対象となる世代が通う学校が休校をやむなくされ,そのため,再開後も容易に調査協力等を依頼できる状況にはならなかった.2020年度はかろうじて,調査を実施することができたが,実施時期の遅れが影響して分析や成果公表に関しては,大幅に遅れていると言わざるを得ない状況である.特に,成果公表に関しては,公表の場自体が減少したことが強く影響した.
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は計画最終年度であるが,これまでに遅れた計画を取り戻すのが第一である.そのために,できるだけ早い段階に調査データの分析に着手していく.その上で,調査結果の公表に努めていきたいと考えている.加えて,調査協力をいただいた市町村等において成果をフィードバックすることで,今後の施策や実践的活動につなげていきたいと考えている. また,成果公表に関しては,2021年度が主になると思われるが,依然として新型コロナウィルス感染拡大の影響により,成果公表の機会が限定的になってしまうと思われた際には,期間を延長して成果を公表していくことも視野に入れている.
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次年度使用額が生じた理由 |
分析の実施が計画よりも遅れてしまったために計画していた分析ソフトを購入できなかった. また,成果公表の機会が大幅に減少したため,そのための旅費の使用を次年度以降とした.
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