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2023 年度 実施状況報告書

高齢市民マラソンランナーの安全で効果的なトレーニング実施に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K11634
研究機関九州共立大学

研究代表者

得居 雅人  九州共立大学, スポーツ学部, 教授 (00227571)

研究分担者 伊藤 友記  九州共立大学, スポーツ学部, 准教授 (60279289)
平木場 浩二  九州工業大学, 教養教育院, 嘱託教育職員 (70173226) [辞退]
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
キーワードランニングフォーム / 市民ランナー / 筋力トレーニング
研究実績の概要

本研究の目的は、3時間30分という同程度の記録を持つ50歳、60歳、70歳のランナーの有酸素能力、筋力、ジャンプ力を比較し、その体力特性を明らかにすることである。健康な男性市民マラソンランナー5名(48、50、52、60、69歳、169.4±6.6cm、62.3±9.3kg)が研究に参加した。2018年のマラソン記録は3:35:04、3:27:08、3:29:31、3:29:18、3:30:15であり、50歳代の3名と、60歳、69歳のランナーの有酸素能力、筋力、ジャンプ力を比較した。ランニングエコノミー(3段階の速度に対する酸素摂取量)は、第1段階では33.3、29.2、39.5ml/kg/分、第2段階では39.0、37.0、46.7ml/kg/分、第3段階では46.1、48.9、47.9ml/kg/分であった。最大酸素摂取量はそれぞれ51.1、46.7、50.0ml/kg/minであった。等速性膝関節伸展屈曲トルクは、60deg/sec:伸展145.3、111.0、111.0Nm、屈曲75.0、69.0、68.0Nm、180deg/sec:伸展88.7、66.0、85.0Nm、屈曲54.3、49.0、43.0Nm、300deg/sec:伸展88.3、49.0、81.0Nm、屈曲51.7、46.0、42.0Nmであった。垂直跳びの跳躍高は、反動なし:19.4、18.5、20.2cm、反動あり、23.9、18.9、27.8cm、反動腕振りあり:29.0、22.0、33.5cmであった。5回連続リバウンドジャンプは、跳躍高:18.24、13.97、19.33cm、接地時間:0.18、0.28、0.23sec、RJ-index(跳躍高/接地時間):1.02、0.65、0.96であった。市民マラソンランナーの体力特性は、年齢よりも個人の特性によることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は中高齢者市民ランナーを対象としており、コロナ禍により実験を進めることが困難であった。

今後の研究の推進方策

以前のトレーニング実験結果を基礎に、トレーニングプログラムを改善し実施する。前回のトレーニング実験では筋力トレーニングの筋の意識が十分に浸透していなかったように思われることから、アイソメトリックトレーニングを取り入れ、動作の意識と筋力の発揮を強く結びつけることを重視する。また、感染症対策として、屋内で集合して実施する形態から屋外及び遠隔で実施する形態に移行する。

次年度使用額が生じた理由

予定通り研究が進まなかったことから、次年度以降に繰り越して実験、発表用の経費に充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Aerobic Capacity, Muscle Strength, and Jumping Ability in Older Recreational Marathon Runners -From case studies of 50-, 60-, and 70-year-old runners with comparable records-2023

    • 著者名/発表者名
      Masato Tokui
    • 学会等名
      16th International Congress of Physiological Anthropology
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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