激増する大腸癌の発症・進展の抑制は、医療費の面からも、活力ある高齢化社会の実現に向けて、行政上重要な課題である。数多くの疫学研究、また動物モデルを用いた実験によって、食事などの環境因子が大腸癌の発症・進展に関与していることが示されているにも関わらず、その詳細なメカニズムは未だ多くが明らかになっていない。本研究の成果は、分野の垣根を越えて学術上のインパクトを与え、学術的意義が高いと考えられる。さらに、画期的な食環境が提案でき、大腸癌予防医療・治療薬の開発の道を切り拓き、健康増進の寄与に加え、医療経済的にも貢献をもたらす可能性があり、社会的意義も高いと考えられる。
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